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サボテン科 ギムノカリキウム属に関して、主として、フィールドNo.のついた、
産地情報のある、由来の明確な、各種の種子を入手し、その実生育成に注力
しています。これらの原種ギムノを中心にして、ギムノ全般の栽培品の近況を
紹介して行きたいと思います。なお、にギムノ全種の写真一覧
がありますので、適宜ご利用ください。また、ギムノ各種の写真をインスタグラムに
上げて行きますので、これもご利用ください。
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Gymnocalycium friedrichii v. moserianum ( 牡丹玉 (変種) モーゼリアナム )
本日は 牡丹玉の変種のモーゼリアナムです。
G. friedrichii ( 牡丹玉) の変種で、
基準種より少し大型で、白花、より鋭い稜で、谷が深く、
緑色の胴体色 (冬も紫褐色にならない)、
白い横縞隆起がない,、短い三本刺が特徴と考えられます。
これに対して、基準種の G. friedrichii ( 牡丹玉)は、
主に紫褐色のザラ肌で、ピンク花または白花です。
パラグアイ西部のボリビア国境に近い、
Bouqueron(ボクエロン)地区に産します。
なお、G. stenopleurum (= G. friedrichii ssp. stenopleurum))は、
この v. moserianum よりさらに大型で(径 15cm まで)、、
パラグアイ東部の Cerro Leon に産します。
なお、G. friedrichii ( 牡丹玉) の種名は
多くのパラグアイ産のカクタスを欧州にもたらした、
A.M.Friedrich(フリードリヒ) 氏に由来します。
A.M. Friedrich(フリードリヒ) 氏は、
1930年代のパラグアイとボリビアの間のチャコ戦争の
従軍記者をしながら、パラグアイ産の植物(カクタスなど)
を採取し、欧州に提供した人です。
また、変種名のmoserianum はG.Moser(モーゼル)氏に因ります。
A.M. Friedrich(フリードリヒ) 氏は、その後も1960年代にかけて、
G.Moser(モーゼル)氏の要請で、
多数のパラグアイ産のカクタスを採取し、提供しています。
モーゼル氏の著書 ( フリードリヒと美しいパラグアイ ) には、
当時のパラグアイの状況を伝える写真と共に、
採取された牡丹玉などのギムノの写真が出ています。

Gymnocalycium friedrichii v moserianum P 435
Anerico Picco, Nueva Asuncion, Paraguay
( Piltz seed 4334.)
( 牡丹玉(変種)モーゼリアナム P 435 )

Gymnocalycium friedrichii v moserianum M 24
)Mariscal Estigarribia, Americo Picco, Boqueron, Paraguay
( Piltz seed 2830.)
( 牡丹玉(変種)モーゼリアナム M 24 )

Gymnocalycium friedrichii v moserianum LB 2203
10km south of Teniente A. Enciso, Boqueron, Paraguay
( Piltz seed 2630.)
( 牡丹玉(変種)モーゼリアナム LB 2203 )
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2022.01.17 09:00 | Terminalia(瑞雲丸・麗蛇丸他) |
トラックバック(-) | コメント(2) |
とても美しい品種ですね。海外からの輸入種子でしょうか。自分も是非蒔いてみたい逸品ですね
2022.01.18 18:46 URL | よるまる #- [ 編集 ]
コメント有難うございます。
この v. moserianm は稜の背が薄く、ギムノの中でも最も鋭い稜で、私も大事にしているものです。
写真の説明のところに書いていますが、3点とも、ドイツのピルツ氏の種子の実生です。
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