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サボテン科 ギムノカリキウム属に関して、主として、フィールドNo.のついた、
産地情報のある、由来の明確な、各種の種子を入手し、その実生育成に注力
しています。これらの原種ギムノを中心にして、ギムノ全般の栽培品の近況を
紹介して行きたいと思います。なお、にギムノ全種の写真一覧
がありますので、適宜ご利用ください。また、ギムノ各種の写真をに
上げて行きますので、これもご利用ください。 -産地情報のある、由来の明確な、各種の種子を入手し、その実生育成に注力
しています。これらの原種ギムノを中心にして、ギムノ全般の栽培品の近況を
紹介して行きたいと思います。なお、にギムノ全種の写真一覧
がありますので、適宜ご利用ください。また、ギムノ各種の写真をに
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Gymnocalycium oenanthemum. ( AGG )
(= Gymnocalycium oenanthemum. ( G. Charles ))
写真は赤花のギムノとして、よく知られた、
G. oenanthemum ( 純緋玉 )で、
フィールド No.が.WR 720 で、ピルツ種子の実生です。

Gymnocalycium oenanthemum WR 720
( Piltz seed 4687 )
(ギムノカリキウム属 純緋玉 WR 720 )
次は同じ株の昨年の写真です。

Gymnocalycium oenanthemum WR 720
( Piltz seed 4687 )
(ギムノカリキウム属 純緋玉 WR 720 )
この oenanthemum によく似た赤花のギムノに
G. tillianum (チリアナム)がありますが、
外観上の差異はもう一つ把握できていません。
G. oenanthemum は、( 文献に出ている古い話になりますが)、
1932 年にアルゼンチンのブエノスアイレスの業者から
ヨーッパに送られた、 赤い花のギムノの3つの個体があり、
1934年に Backeberg (バッケベルグ)氏が
この一つから学術記載したものです。
ただ、この3個体は子孫を残すことなく失われたとされています。
フィールド No.の.WR は Walter Rausch 氏ですが、
この Walter Rausch 氏が Sierra Ambato (アンバト山地)で、
赤い花のギムノを発見し、 oenanthemum を再発見したとして、、
1967 年に Gymnocalycium oenanthemum WR 227 を発表しています。
これを当時のギムノの専門家として知られた Hans Till(ティル) 氏が,
この WR 227 は、 oenanthemum ではないと判定し、
Walter Rausch 氏がこれを受け入れて名前を変更し、H.Till 氏の名を入れて、
Gymnocalycium tillianum WR 227 を発表しています。
このため WR 227 は、はじめ G. oenanthemum として販売され、
後に G. tillianum として販売されています。
そこで、この写真の WR 720 ですが、
Gymnocalycium tillianum WR 227 の後に,
同氏により発表されたものであり、Walter Rausch 氏の見解による、
G. oenanthemum と考えています。
国内に古くから純緋玉の和名で栽培される種があり、
学名が G. oenanthemumとされてきましたが、G. tillanum であろうと云われています。
これは 1950 年代後半に、ウインター商会より入ったと推定され、
この時期に Winter 女史(Frau Winter)が G. oenanthemum として販売したものです。
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2022.05.16 13:00 | Microsemineum(紅蛇・天平他) |
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