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ギムノ   フォト プロムナード

  ギムノカリキウム属  ーーー  原種ギムノの写真とメモ

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サボテン科 ギムノカリキウム属に関して、主として、フィールドNo.のついた、
産地情報のある、由来の明確な、各種の種子を入手し、その実生育成に注力
しています。これらの原種ギムノを中心にして、ギムノ全般の栽培品の近況を
紹介して行きたいと思います。なお、ホームページにギムノ全種の写真一覧
がありますので、適宜ご利用ください。また、ギムノ各種の写真をインスタグラム
上げて行きますので、これもご利用ください。
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Gymnocalycium megatae
(= Gymnocalycium megatae ssp. megatae [AGG])
(= Gymnocalycium marsoneri ssp. megatae [G. Charles])


12月に入って、冬らしい気温が続くようになり、
夏に緑色であったメガタエの肌が、すっかり茶色になりました。
この種は成長期は緑色の肌ですが、冬は茶色になります。

写真は実生から 8年になる、VoS 06-239 のメガタエです。

この株は、昨年の例では、春になっても緑色にならず、
5月にまだ茶色のままで、6月にやっと緑色になりました。


211228--DSC_2135--megatae--VoS 06-234--VoS seed (2013)
211228--DSC_2136--megatae--VoS 06-234--VoS seed

Gymnocalycium megatae VoS 06-234
south-west of Toledo, , Boqueron, Praguay
( Mesa seed 470(2016)).
( ギムノカリキウム属 メガタエ       VoS 06-234 )



次は、同じメガタエの10月末の写真です。
緑肌から茶色に変わるところで、下の方が茶色っぽくなってきています。
秋に出た新刺がまだ黄色の色を留めています。


211024--DSC_1492--megatae--VoS 06-234--VoS seed (2013)

Gymnocalycium megatae VoS 06-234
south-west of Toledo, , Boqueron, Praguay
( Mesa seed 470(2016)).
( ギムノカリキウム属 メガタエ       VoS 06-234 )




この種は大型のギムノで、円盤状に成長し、 径20㎝くらいになります。

パラグアイ、ボリビアに産します。
草原で、草の中にこの種があるのを、 少し離れたところから見ると、
陸亀が歩いているように見えると書かれています。

種名の megatae は、昭和20年3月、レイテ島で戦死した、
目賀田守種氏に由来します。
伊藤芳夫氏の記載に因ります。

目賀田守種氏は、1938年、三高の学生の時に、
アメリカのカクタス協会に(日本における三百年)と題して、
日本のサボテンの渡来から栽培の歴史に関する解説を投稿して、
名誉副会長の称号を贈られ、その後京都帝大農学部に進み、
1941 年、(多肉植物の染色体数)を出版し、蘭印(現在の
インドネシア)に植物の調査に行き、カクタスのみならず、
多方面に大きな才能を持った人物であったと伝えられています。

このメガタエを見ると、(日本サボテン史(1990年刊)) にある、
梅棹忠夫氏のよる、(目賀田少尉は帰ってこなかった)の一文が思い出されます。

現在使われているギムノカリキウム属の種名で、
日本人名があるのはこの G. megatae だけです。
以前は G. tudae (津田宗直氏に因る)がありましたが、
使われないようになりました。






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2021.12.29 09:00 | Schickendantziana(波光竜他) | トラックバック(-) | コメント(0) |