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ギムノ   フォト プロムナード

  ギムノカリキウム属  ーーー  原種ギムノの写真とメモ

G. mihanovichii v. fleischerianum
(= G. friedrichii v. fleischerianum )
(= G. friedrichii v.moserianum)

これは Gymnocalycium mihanovichii v. fleischerianum の種名で
2000年にUhlig (ウーリッヒ)から苗で入れたものです。

牡丹玉、瑞雲丸の系統の中で最も刺が長く、大事にしてきたものです。
少し柱状になり、下部が汚れていたので、昨年胴切り発根させました。
うまく発根しましたが、仔を出させる予定の下の方が枯れてしまいました。
下の方の緑の部分が少なかったせいかと思います。

現在 径 9cm で、牡丹玉の関連では大きい方です。



180823--Sany0099--mihanovichii v fleischerianum--ex Uhlig
180823--Sany0103--mihanovichii v fleischerianum--ex Uhlig



この株の古い写真を探してみました。
2010 年の写真です。
100802c-Sany0112-mihanovichii v. fleischerianum-Uhlig




2008 年の写真です。
081101-Sany0032-mihanovichii v fleischerianum




2004 年の写真です。
04010402-fleischerianum.jpg




2000 年の入荷した頃の写真です。
この頃はまだ刺がそれほど長くありません。
烏泥蘭鉢を使っています。

00061801c---mihanovichii v fleischerianum--ex Uhlig


Gymnocalycium mihanovichii v. fleischerianum は、
文献によると、チェコのPazout (パゾウト) 氏による 1950 年代の命名です。
この時期に牡丹玉、瑞雲丸の関係で数件の名前が付けられています。

G. friedrichii (牡丹玉) が 独立した種とされる前で、
G. mihanovicii v. friedrichii とされていた時点ですので、
G. mihanovicii の変種とされていますが、
白花でG. friedrichii (牡丹玉)の関連の種です。


これを入手した 2000 年前後には、国内の販売業者でも
この名称で様々なタイプが販売されていました。
もともとの種がいろんな因子を含んでいたものか、
その後数十年にわたり実生が繰り返される中で、
雑交したものか、不明です。。

近年産地からFN〔フィールド No.〕を付けて紹介される、
G. friedrichii の関連の種がかなり多くありますが、
この当時(1950~ 1970)チェコ他にあったと思われる、
これらの種に該当するものは見当たりません。
産地はパラグアイですが、未再発見というより、
絶滅した可能性が高いと思っています。

この G. mihanovichii v. fleischerianum は、
長い刺の他に、白花で、緑色の艶消しのザラ肌、
この関連の種としては径9cmと大きいことに特徴があります。

現在の AGG の分類に当てはめると、
G. friedrichii v. moserianum の一タイプと考えています。





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2018.08.31 09:00 | Terminalia(瑞雲丸・麗蛇丸他) | トラックバック(-) | コメント(0) |